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Apple宣言(マニフェスト)〜映画 『Steve Jobs』〜 [うましか活劇倶楽部(映画)]

皆様はこのCMを覚えているでしょうか?
IMG_2011.jpg

To the crazy ones.

Here's to the crazy ones.
The misifts.
The rebels.
The troublemakers.
The round pegs in the square holes.
The ones who see things differently.

They're not found of rules.
And they have no respect for the status quo.

You can praise them, disagree with them, quote them,
disbelieve them, glorify them or vilify them.
About the only thing you can't do is ignore them.

Because they change things.
They invent. They imagine. They heal.
They explore. They create. They inspire.
They push the human race forward.

Maybe they have to be crazy.
How else can you stare at an empty canvas and see a work of art?
Or sit in silence and hear a song that's never been written?
Or gaze at a red planet and see a laboratory on wheels?

We make tools for these kinds of people.
While some see them as the crazy ones, we see genius.

Because the people who are crazy enough to think they can
change the world, are the ones who do.


Think different.
(1997 (C)Apple Computer,Inc.)


1997年にTVで流れたAppleのCM。
『クレイジーな人を讃えよう』という冒頭句から始まる宣言です。

当時、”宇宙人的な変わり者”・・・というワケでは全然ないけれど、
”社会人らしく”とか、”女性らしく”とか、
そんな枠組みに嵌められる事に違和感を感じ、
世間とのズレを少なからず感じ続け、
どう折り合いを付けたらいいのか?と日々考えていた私に矢のように刺さった衝撃のCM。
全身に鳥肌が立つような思いでした。

(以下ネタバレなんでこれから観る予定の方は引き返して下さいね)
映画『Steve Jobs』は、私の大好きなこの宣言で締めくくられました。
身体の中心から熱いものが込み上げてくるような感覚でエンドロールを眺めていたのは
この日この映画館にいた中で私ひとりだったかもしれません。
(エンドロールで退席する人も多く、感想語りながら出て行く人も皆無。。。)

映画は、有名なiPodの発売プレゼンのシーンから始まります。
そこではジョブズ氏の歩き方、口調、テンポ。
それらをとても観察して再現されているのですが、所詮演技してるという感が否めない。

ストーリーは駆け足で、ホントにエピソードを搔い摘んで搔い摘んで・・・というカンジ。
Appleの歴史を良く知っている林檎ユーザー、もしくは伝記を読んだ人しかついて行けなかったと思います。
また、伝記をくまなく読んでジョブズ氏を崇拝しているような人にも物足りないかもしれません。
元々興味のない人にとっては、とてもつまらない映画かもしれません。
現にSONYマニアの旦那は『オレ、興味ないし(笑)』だったし、
はなから、こちらも連れて行こうなんて思ってもいません(笑)

私は伝記は読んでいないのですが(そのうち買おうと思って早2年・・・?)
林檎歴は長い部類に入るユーザーなので、
創業の経緯、MSとの確執、Macintoshの歴史はもちろん知っています。
なので、製品が開発・発表されるシーンの度に、懐かしさで胸が熱くなり、
『Old Mac』と呼ばれ、今でも愛されている一体型の初代『Macintosh 128K』の姿は、
ちょっと目頭が熱くなる感覚さえ覚えました(笑)

そして、冒頭は演技感を覚えたものの、Apple創設時のジョブズ氏創業時のメンバーが・・・。
もうソックリなんです!!!!!
エンドロールで演じた俳優と実際の人物の写真が並んで映されるのですが
『よくぞここまで・・・』ってぐらいに似ています。これは、素晴らしい!!!

もひとつ、余談ですが
たぶんエンドロールで使われていたフォントAppleのコーポレートフォント
製品ロゴ等に使われているMyriad Proだったと思います。
Apple側からそれを使え!って言われてなくて使ったのなら、制作側の配慮が伺えますね(><。。)

社内の確執から一度はAppleを追われ、再びCEOとして戻ってくるきっかけとなったシーン。
ジョナサン・アイブ氏のラフデザイン(あのおにぎりiMacのラフ画)を見た瞬間の、
ジョブズ氏を演じるアシュトン・カッチャー目のアップが!!!!!
まるで本人のように見えました。
ジョナサンに文句を付けながらも、完全に戻ってくる決心をした瞬間を、
チラッと映ったラフ画と目だけで表現してくれていたのがニクい!!!そしてステキ(笑)
この映画の中で、最も好きな場面です。(私、ここだけでも泣けるんだけど(笑))

そして、あの有名な宣言のシーンで締めくくられたら、そりゃ目頭も熱くなるってもんでしょ!!!
と、明らかな周りとの温度差を感じながら映画館を後にしたのですが(笑)

私にとってMacは、ただのオシャレ持ちのためのPCではなく、ずっと以前から
ワクワクさせてくれる高価な画材なのです。

あの起動音と起動時の笑顔
書類を捨てるとプクッと太るゴミ箱
カーソルの位置を追い掛けるメニューバーの目玉(マウスを暫く動かさないと眠る(笑))
そして、なんか不具合があるとすぐに出る爆弾マーク(笑)
その随所に散りばめられている遊び心に、とても心を躍らされました。

分かったような顔してオシャレ持ちだけのためにMacbookiPadを持っている輩を見ると
正直、「浅いな・・・」と思っていたりします(爆)
『お財布機能とかワンセグとかあればね〜』とか言いつつiPhone使ってる輩も
「だったらAndroid持てよ!ボケナスがぁっ!!」と、心の中では毒吐いています。

iPhoneを使いながらも、『Macはねぇ〜・・・』とか言う輩にも、
内心は「ケッ!」と思ってしまったりするのですが、
正直、仕事で使うならWinの方がいい。普通使いにもMacよりよっぽど便利です。
とことん付き合うぞ!っていう感覚がある人間じゃないとMacは便利なPCではないと思うし、
『どっち買うか悩んでるんだよね〜』と相談されたら、いつも「Winにしなよ」と言っています。

でも、自分はこれからもApple製品を使い続けます。
仕事場でWinを使わないといけないのは仕方がないですが、個人では他はあり得ない。
そんな懐に余裕がある生活ではないので、コアユーザーのように出たら何でもすぐ飛びつく事は無理ですが、
自分がとことん持ちたい性能とデザインのモノが出たら、飛びつきます(笑)
(実際、iPadAirは飛びつきたい気持ちは山々ですが先立つものが。。。)
最初に貰ったこのワクワクと、心に突き刺さった宣言は忘れる事が出来ないから。

『我々は、そんな人達のためのモノを作っているんだ。
 本気で自分が世界を変える事が出来る!と思っているクレイジーな人間こそが、
 本当に世界を変えるのだから・・・』

世界を変えるなんてことはとうてい出来ないけれど、
自分に置き換えるなら、この言葉をWorldからLifeに変えてみたらどうでしょう?

『本気で今の生活を変えようと思っている人間だけが、
 これからの生活を変える事が出来るのだから・・・』

そのための勇気希望ワクワク潤いをくれるもの。
そんな精神製品という形で私達に伝えてくれるもの。
これからのAppleにも、その精神がずっと受け継がれていけばいいな、と願っています。


ここからはまるで余談(笑)

私が初めて触ったMacは、おそらく『Perfoma』と呼ばれる『Power Macintosh』が出る前の機種。
デザインソフトも重くて遅くて・・・。

デザイン・制作の仕事に携わるようになり、毎日嫌という程向かったのがG2世代からG4世代。
最初会社にあったのは多分7600。そしてハイパワーの9600を1台導入したんだっけ。
すぐ爆弾マーク出るんだけど、なんかそれさえ『仕方ないなぁ・・・』で済んでしまう感覚(笑)

調子が悪いと『サッドマック』っていう泣き顔が出て、悲しげな短調の起動音がするんだけど
そこはいつも調子良く起動してくれていたので、わざと仕込んで『サッドマック』を表示させたり・・・
といういたずらをした事もあったなぁ・・・(笑)

その時代、自宅用にも購入したのが『Power Mac 4400/200』
これは私にとっては先にも行ったとおり、
パソコンというモノではなく、高価な画材を手に入れたような感覚でした。
D1000117.JPG
(年代を感じるこの本体(笑))

ホンマもんの林檎馬鹿なんで・・・。
自分が買ってから以降のチラシ、ほとんど全部集めてました(爆)
『広告も美しく!』の精神がここに現れてますよね?懐かしいでしょ?(笑)
(まだまだあったりします(笑))
IMG_2012.jpg
スケルトンiMacが出た時なんて、全色欲しいくらいだったもんね(笑)
あと、性能的にはあまりオススメされてなかったけど、
キューブ型のG4、マジで欲しかった・・・。

iPodもすぐには飛びつけなかったんだよね。
貧乏で買えなかった(笑)&『もっと小さくて、薄かったら理想的なのになぁ・・・』
それを叶えてくれた初代iPod nano!!!
ipod.JPG
こっちはすぐに飛びついてしまった(笑)
1年後、値段ガクッと下がったのにねぇ・・・。

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